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エイジングケア定番のプラセンタ市場は堅調 馬プラセンタも存在感示す


「エイジングケア」の定番といえばプラセンタ。元々は牛の胎盤を活用した牛由来が国内のプラセンタ市場を形成していましたが、2000年初頭に起こったBSE問題でプラセンタ市場は大打撃を受けたました、その後、豚由来、馬由来のプラセンタにシフトされ、現在のプラセンタ市場を支えています。特にサラブレッドの胎盤からから採取するプラセンタ製品は、高級志向や差別化を図る上でもプラセンタの中でも別格な存在です。

馬プラセンタは2006年頃に北海道産サラブレッドの馬プラセンタが健康食品として販売会社によって発表された経緯があることから、おそらく、馬プラセンタが市場に出た時期がこの頃にあたるのではと推測できます。馬プラセンタの登場によりプラセンタ市場は勢いを増し、現在のプラセンタ市場の活況を築き上げたとも言えます。

サラブレッドプラセンタは馬由来プラセンタの中でも別格な存在


馬由来プラセンタの先陣を切ったのが、国産サラブレッド馬由来プラセンタです。サラブレッドという力強く、綺麗なイメージもあることから次第に国産サラブレッド馬プラセンタが注目されるようになりました。特に、新規にプラセンタを販売する企業は先行する他社との差別化を図る意味で採用率が急増していきました。しかし一方では、商品化するまでのコストが高いという問題が生じます。国産サラブレッドの原料コストが高いためです。それには大きな理由があるのです。国内のサラブレッドは「走って賞金をかせぐ」経済動物として生産されており、近年では年間7〜8千頭前後の仔馬が誕生していると言われていますが、馬の育成や管理などで莫大なコストがかかるため原料コストも高くなるのです。「サラブレッドの出産はある程度、日にちや時間が予測できるため、獣医を含めて4〜5人のスタッフが立ち会います。そこに冷凍庫をもったスタッフが動向して鮮度を落とさずに回収し工場に持ち帰りますから管理は問題ありません。最近はより良いサラブレッドを育成するためにサプリメントなども肥料として使っているため、そういった馬の管理費用もかかります。」(某メーカー)

競走馬が繁殖馬となる時期が概ね3月〜5月頃。その後、種牡馬からの種付けを経て受胎が確認されると約10か月後の翌年1月〜6月に出産します。サラブレッドは徹底した管理や育成プログラムに合わせた生き物で、馬の中でも別格な存在と言えるでしょう。

「豚に比べれば原料コストも高く、高級指向なので販売会社の経営者や開発担当者も豚に比べ真剣度が明らかに高いですね。それなりのコスト高になるため、失敗は許されない覚悟の表れを強く感じます。特に中小の販売会社にとっては投資額も大きくなります」(原料供給メーカー)との現場サイドの声もあります。

プラセンタ製品は化粧品、健康食品、ドリンクタイプなど様々な形態の製品が流通されていますが、多くは豚由来のシェアが多いです。馬由来の製品もシェアは拡大傾向ですが、海外産のものが多いです。それはやはり、一般消費者への販売価格を考慮した場合、国内産サラブレッドでは採算面で折り合わないという一面もあるのです。逆に国内産サラブレッドを謳った製品が通常より低価格であった場合、配合量が少なめだったりするケースがあります。配合量が少ないとエビデンスを訴求するための効果配合量に満たない場合が多いため注意が必要です。

プラセンタは医療現場でも治療や予防の一環で有用されており、「女性だけでなく最近は男性の患者さんもプラセンタ注射やサプリメントを利用しています」(都内のクリニック院長)ということからも治療・健康維持・予防といった内面的な美容と健康の他、化粧品素材として外面的な美容へのアプローチができる素材という大きな特性を持つことからも、政府の政策の一つとして掲げられている「健康寿命の延伸」を実現させる素材として期待がかかります。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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