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機能性成分・素材の市場は堅調

サプリメント

富士経済は、一部サプリメント商品での健康被害問題等に加え、物価上昇や関税問題、ウクライナ侵攻の長期化といった海外情勢の不安感など、外部環境の影響もあり市場環境は厳しいものの、消費者の健康ニーズの高まりから、緩やかに拡大している機能性成分・素材の国内市場を調査し、その結果を公表しました。

市場は、消費者の健康志向の高まりを受けて緩やかに拡大しています。2024年は、物価高や一部のサプリメント商品における健康被害の影響で苦戦する成分・素材がありましたが、サプリメントや化粧品など数多くの商品に採用され、既存顧客の底堅い需要に支えられている成分・素材も多く、市場は堅調を維持しています。

市場は安定している一方、新規需要の獲得については伸び悩みもみられます。参入企業においては、新たな素材の探索・エビデンス研究や、すでに展開している素材の新たな訴求機能の解明など、最終商品の付加価値を高め需要を開拓する動きが進められています。さらに、越境ECなど海外ニーズに対する需要開拓を進めるサプリメントメーカーや化粧品メーカーの増加もみられ、今後も需要は拡大していくとみられます。

グラフ

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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