リクルートの美容に関する調査研究機関 『ホットペッパービューティーアカデミー』が、1年以内に美容室を利用した男女2,000人に対し、「美容室での会話に関する意識調査」を実施し、その結果を発表しました。
Q1.あなたは美容室で会話をしたいですか? の質問では「したくない」の回答数が大差はないですが半数以上となりました。(グラフ1)
Q2.美容師さんとの会話が良かった、楽しかったから同じ美容室に「また行こう」と思ったことはありますか? と聞いていますが、全体的に半数以上は「また行こう」と思っているようです。特に20代では63.8%と6割以上の人がリピートする様子がうかがえます。(グラフ2)
Q3.美容師さんとの会話で楽しかった、役に立った話題について複数回答で聞いた質問では、男性では趣味や髪の悩みがトップ2を占め、女性では髪の悩みや自宅での髪のケアがトップ2となっています。(グラフ3・4)
これらの結果についてホットペッパービューティアカデミー研究員の田中公子氏は「会話が良かった、楽しかったから同じ美容室にまた行こうと思ったことがある人は6割近く。特に20代は、美容師との会話がサロンの継続利用に大きく影響します。美容師との会話で楽しかった、役に立った話題では、髪の悩み、自宅での髪のケアが男女とも上位にランクイン。髪の癖を抑える方法、自分に合った普段の髪の乾かし方(自由回答より)など髪のプロならではの情報提供を求めている人が多いことが分かります。また、美容師は髪だけではなく、美容のプロとして幅広い美容・健康分野でのアドバイスができれば、サービスの付加価値を高めていくことにつながるでしょう。」とアドバイスされています。
Q4.美容師さんとの会話が嫌だった、つまらなかったから同じ美容室には「もう行かない」と思ったことがありますかの質問では「ある」と回答した人は44.1%います。(グラフ5)
Q5.美容師さんとあまり会話をしたくない、会話をしたくないと回答した人にその理由を聞いた質問では、話すのが苦手、気を使う、面倒くさいがトップ2を占めています。(グラフ6)
Q6.美容師さんとの会話で嫌だった、話したくなかった話題の複数回答では男女ともに仕事や学校についてがトップでした。(グラフ7・8)
前述の田中公子研究員は「美容師との会話が嫌だった、つまらなかったから同じ美容室に「もう行かない」と思ったことがある人は4割以上いることから、美容師との会話が「失客」のきっかけになることもあります。美容師との会話で嫌だった、話したくなかった話題は、自分のこと・プライベートなことが上位になっていることから、仕事や学校、恋愛・結婚、家族の話題は特に配慮が必要です。お客さまの価値観は様々であり、あるお客さまにとっては「楽しい」と感じる会話でも、別のお客さまにとっては「嫌だ」と感じてしまう可能性があることを理解する必要があります。お客さま一人ひとりのニーズに寄り添いながら、サロンの時間を快適に過ごしていただく気遣いこそが、美容師に求められる接客でしょう。」とアドバイスされています。
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル