内閣府が2024年3月に発表した「国民生活に関する世論調査(令和5年11月調査)で、日常生活で悩みを抱えている女性は、全年代の中で40代に最も多いことがわかりました。人生の中盤に差し掛かり、親の介護や子どもの進路など、家族のライフステージの変化が一気に押し寄せることに加え、大きな支出が多い時期であること、また自分自身の健康の変化や、老後を見据えた生き方・働き方に迷いが生まれやすい時期であることが背景にあるようです。
具体的には、各年代の女性はどのようなことに悩んでいるのかをグラフ化したところ、次の傾向が見られました(分析対象:18歳~70歳以上の女性1,636人。18~29歳169人、30代204人、40代259人、50代301人、60代280人、70代以上423人)。
②年齢の上昇とともに「自分の健康」や「家族の健康」の悩みを持つ女性が多くなる
③70歳以上を除き全年代で、「現在の収入や資産」より「今後の収入や資産」に悩みを持つ女性が多い
④年齢の上昇とともに老後の生活に不安を感じる女性は増加するが、50代をピークに減少する
⑤自分の進学・就職・結婚・子育てに悩むのは18~29歳に多く、突出している
⑥家族の進学・就職・結婚・子育てに悩むのは30〜40代に多く、20代以下の2倍以上
⑦自分ではなく家族関連で悩みを抱えるのは、若年層より中年層
⑧18~29歳は、家族より勤務先の人間関係で悩みを抱えている
⑨年齢の上昇に伴って、近隣・地域との関係で悩む女性が増える
などの傾向が見られました。(グラフ)
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル