エステ開業

エステ開業のために準備しなければならないものは?


エステ開業を考えているなら、トラブルなどが起こらないようにしっかりと準備することが大切になります。
開業に向けて準備をするとしても、何から準備をしたらいいのかわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、エステ開業に向けて必要な準備や費用の内訳、役立つ助成金について解説していきます。
エステ開業を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

エステ開業するなら物件を準備しよう

エステを開業するなら、まずは物件を用意しなければいけません。
エステサロンを開業する場所は、自宅やマンションの1室や出張サービスなどがあります。

マンションの1室

自宅サロンとして開業する

自宅サロンとして開業する場合の準備は、生活感を感じさせないような空間作りがポイントになります。
エステサロンに足を運ぶ方は、ただ施術を受けるだけではなくリラックスしたいと考えているため、特別感のある空間作りが必要です。
車の音ができるだけ聞こえない部屋を施術スペースにする、生活音が聞こえないようにする、などの工夫ができる間取りなら、自宅サロンも夢ではありません。

自宅サロンを開業するためにリフォームをするというケースもあります。

マンションの1室を借りて開業する

マンションの1室を借りて開業する場合の準備は、ターゲットとなる層が通いやすい物件を探すところから始まります。
ターゲットによって、効率的に集客できる立地や地域が異なるためです。

エステサロンを開業することを大家さんに伝えて、許可を得ておくことも必要不可欠なので忘れないようにしましょう。

物件探しをする際に、エステサロンの開業を考えていると不動産会社に伝えておくと、それを前提とした物件を紹介してもらえます。
契約金がいくらかかるのかもあらかじめ確認しておくとお金の準備ができるので安心です。

出張サービスを活用して営業する

お客様の自宅に訪問して施術を行う出張サービスを提供するケースもあります。
この場合は、店舗の準備は必要ありません。
しかし、必要となる機材や化粧品、販売する商品を置いておくスペースは確保する必要があります。

エステ開業必要となる設備とは?

エステサロンを開業するなら、設備も準備しなければいけません。
続いては、エステ開業で必要な設備をご紹介します。
細かい備品なども抜かりなく準備するためにも、オープン前にしっかりとチェックしておきましょう。

エステサロン

ベッドなど大型の備品

ベッドやスツール、ワゴン、エステマシン、タオルウォーマー・クーラー、消毒に必要となる衛生機器は必要不可欠です。
大型の備品は、置いておくスペースも確保しなければいけません。

ベッドやスツールはお客様が心地良いと感じ、エステティシャンが使いやすいと感じるものを選ぶようにしましょう。

タオルやシーツなどの消耗品

バスタオルやフェイスタオル、シーツ類、替えの下着、ガウン、スリッパ、メイクコーナーの備品なども必要なアイテムです。
消耗品ではありますが、質の良いものを揃えるようにすると顧客満足度の向上につながりやすくなります。

タオルやシーツなどは洗濯をするごとに触り心地が悪くなってしまうので、耐久性とコストを加味して選ぶようにしてください。

各種書類や掃除用品などの備品

カウンセリングシートや契約書、領収書、サロン内を掃除するための道具などもあらかじめ準備しておきましょう。
カウンセリングシートなども不備があった場合、すぐに新しいものを用意することはできません。
そのため、開業準備の段階で不備がないようにしっかりとチェックすることが大切です。

お客様が気持ち良く過ごせるような空間にするための掃除用品も忘れずに準備してください。

顧客満足度の向上につながる備品

絶対になければいけないものではありませんが、BGMを流せるオーディオ機器、飲み物を提供するためのグラスやカップ、上質な空間を演出するためのインテリアなども準備しておくことをおすすめします。

インテリアは、サロンのイメージやコンセプトに合わせて選ぶと良いでしょう。

エステ開業にかかる費用の内訳は?

エステ開業のためには、コストもかかります。
一体どのくらいのコストがかかるのかわからないとお金も準備できません。
次は、エステ開業にかかる費用の内訳についてご紹介します。

物件にかかる費用

自宅サロンとして開業するなら家賃はかかりません。
内装工事にかかる費用は、どの程度リフォームするかによります。
最低でも、空間のイメージに直結する壁紙の張替えや照明・カーテン・絨毯の交換はすることをおすすめします。

マンションを借りる場合は、家賃が立地条件などによりますが10万~20万円ほどかかると考えておきましょう。
賃貸マンションで開業する際は、契約金なども必要になるので自宅よりスタート時のコストは大きくなります。

エステマシンの導入にかかる費用

施術の内容によって導入するエステマシンは異なります。
レンタルなら10万円以下で準備できるものもありますが、購入するとなると数十万~数百万円必要になるものもあります。

開業したばかりは集客が難しい場合もあるため、まずはレンタルして様子を見てみるのも良いでしょう。

備品や消耗品の購入にかかる費用

施術用ベッドなどの備品、タオルなどの消耗品の購入にかかる費用は、仕入れ先によって異なります。
仕入れ先によって価格に差がありますが、継続的に使うアイテムなのでしっかりと選びましょう。

選ぶアイテムによりますが、5万円ほどあれば基本的に揃います。

宣伝にかかる費用

集客のために宣伝をしなければいけません。
地域のフリーペーパーや地道にポスティングをするなどの宣伝方法もあります。
それだけでは思ったような効果が得られない時は、コストをかけてでもホームページを開設するのがおすすめです。

自分でできる部分をやるようにすれば数万円でホームページを作成できます。

開業資金が不安なら…助成金を活用しよう!

エステ開業の準備には、コストがかかります。
開業資金に不安がある場合は、助成金を活用すると良いでしょう。
最後に、エステ開業に活用できる助成金をご紹介します。

助成金

地域雇用開発助成金

地域における雇用の拡大を目的として作られた助成金です。
指定された地域でエステサロンを開業した時に受けられます。
40万円~900万円が1年ごとに支給されます。

支給期間は原則として3年ですが、条件を満たすと5年間に渡って支給してもらえる魅力的な助成金です。

ハローワークなどの紹介で労働者を雇う、会計や労働管理を適切に行うことなどが必要です。
対象となる地域は厚生労働省のホームページで確認できるので、該当する地域に開業する予定なら申請してみてください。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、人材の育成や教育に注力している事業主が利用できる助成金です。
資格を取得するために利用できる休暇制度や短時間労働制度、社内の検定制度などを用意した時に申請できます。

キャリア形成支援制度導入コースと職業能力検定制度導入コースの2種類がありますが、いずれも助成額は47万5,000円となっています。

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金は、スタッフの待遇を改善した時に利用できます。
アルバイトやパートなど非正規雇用労働者を正規雇用した場合に利用できる正社員化コースは、スタッフ1人あたり57万円の助成金を受け取れます。
有期雇用のスタッフを無期雇用にした場合と有期雇用のスタッフを正規雇用した場合は、それぞれ28万5,000円が受け取れるのです。

1年間で申請できるのは、3種類を合わせて15名までとなっています。

エステサロンの規模が大きくなるとスタッフを大勢雇う可能性もあるので、この助成金を存在は知っておいて損はないでしょう。

エステ開業のためには、準備しなければいけないものがたくさんあります。
物件やエステマシンなどの備品はもちろんですが、タオルなどの消耗品も必要です。
顧客満足度を高めるためにも、妥協することなくサロンで使うものを準備するようにしましょう。
開業時に利用できる助成金もあるので、それらを上手く活用しながら準備を進めてみてください。


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