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興味関心のある美容成分トップ3は「ビタミンC」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」


自分の肌への意識とともに、化粧品に加え美容医療やサプリメントなど、総合的なケアへの関心が高まっています。花王 ビューティリサーチ&クリエーションセンターが、「顔の肌」のための美容成分(化粧品・美容医療・サプリメントなど、取り入れ方にこだわらず広義の美容成分)に関する調査を行いました。調査では興味関心のある成分は、「ビタミンC」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」と、王道3成分がトップ3に選ばれました。また、「興味関心のある成分」「美容成分の効果イメージ」において、年代ごとに違いがあることも分かりましたので紹介します。

興味関心のある成分は、全年代計(20~60 代)で、1位が「ビタミンC(44.3%)」、2位が「コラーゲン(41.5%)」、3位は「ヒアルロン酸(40.2%)」と、昔から知られている王道成分がTOP3を占め、4位に「セラミド(31.4%)、5位に「プラセンタ(29.5%)と続いています。(図1)

図1

年代別のランキングでは、全ての年代で「ビタミンC」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」が5位以内にランクイン。20代で「CICA」、20~30代で「レチノール」、30代以降で「セラミド」、40代以降で「プラセンタ」があがっていました。さらに、年代ごとの順位推移を見てみますと、「ビタミンC」は40代以降で下降、「コラーゲン」は年代とともに上昇、「ヒアルロン酸」は全ての年代で3位以内となっていました。(図2)

図2

興味関心を持った理由を聞いた質問では、全年代計(20~60代)で、「顔の肌の悩みに効果が高そうだから」が48.1%と最も高く、「昔からある成分で安心だから」が21.4%、「美容医療で話題の成分だから」が16.3%と続きました。成分に対し、高い効果を期待しながらも安心に使いたいという気持ちが反映されているようです。また、昨今、増加傾向である美容医療への関心の高さも、影響しているようです。

年代ごとに見てみますと、20~30代では「SNSで話題の成分だから」、30~60代では「テレビ・新聞などのマスメディアで話題の成分だから」という項目が高く、美容情報源の違いがうかがえます。さらに、20代では「韓国コスメで話題の成分だから」が選ばれ、韓国コスメブームが美容成分選択にも影響していることが明らかです。また、健康意識が高まる40代以上では、「顔の肌以外の悩みにも効果が高そうだから」も選ばれていました。

興味関心があるTOP3の成分について、各成分の効果イメージを複数選択肢の中から回答してもらった結果、全年代計(20~60 代)で、ビタミンCは「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」が58.0%、コラーゲンは「皮膚にうるおいを与える」58.2%、「肌にハリを与える」57.6%、ヒアルロン酸は「皮膚にうるおいを与える」が59.3%と、各成分に対して半数以上の人が持つ効果イメージがありました。王道の成分だけあって、広く一般に、成分それぞれのイメージが浸透していることが分かります。(図3)

図3

また、同一成分でも、年代ごとの肌悩みに応じて違いが見られました。ビタミンCは、年代とともに「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」「シミ・ソバカスを改善する」が上昇し「ニキビを防ぐ」が下降。コラーゲンは「肌にハリを与える」が40代から急増し、「肌のたるみを改善する」も増加。ヒアルロン酸は、他の2つに比べると年代差が小さいものの「皮膚にうるおいを与える」「肌にハリを与える」が年代とともに増加傾向が見られました。(図4)

図4

一方、今まで使ったことがないけれど興味関心のある成分について、あらためて質問したところ、1位「ヒアルロン酸(12.0%)」、2位に「ヒト幹細胞培養液(11.8%)」が上がり、3位は「コラーゲン(11.4%)」という結果になっています。使用の有無にかかわらず「ヒアルロン酸」と「コラーゲン」は興味関心の高い成分であることが分かりました。また最近話題の「ヒト幹細胞培養液」が2位になっているところに注目できます。(図5)

図5

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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