エステ開業

個人でエステを開業する際に必要なものは何?


エステティシャンの中には、今後自分の店を持ちたいと考えている方もいるでしょう。
その反面、個人でエステを開業する場合に何が必要なのか、何から始めたらいいかわからないという方も少なくありません。
今回は、個人でエステを開業する際に必要なものを解説します。
資金やエステマシンについても紹介していくので、今後個人で開業を検討している方は参考にしてみてください。

そもそも個人でエステは開業できる?


そもそも「個人でエステを開業できるのか」という点で悩む方も多いでしょう。
結論から言えば、個人でもエステ開業できますし、特別な資格も必要ありません。
医療系のエステとは異なり、知識がない人が開業しても違法ではないのです。

ただし、開業することと継続して営業できるかは異なります。
エステはお客様を美しくする場所なので、それなりの技術やテクニックがないと開業しても顧客を獲得するのが難しいでしょう。
専門的な知識に加えて、エステティシャンとしての技術を身に付けていると、個人でエステ開業しても顧客を確保できるのでおすすめです。

個人エステはここに注意!


資格がなくても、個人でエステが開業できることを説明してきました。
しかし、個人でエステ開業する際には、個人ならではの問題点も浮上してきます。
どのような点に注意すべきでしょうか?

スタッフの人数

まず、スタッフの人数についてです。
個人の場合、多くのスタッフを雇うことができなかったり、自宅開業の場合は自分自身がすべて対応しなければならなかったりすることもあるでしょう。
オーナーとなる自分以外の人材がいなければ、ダブルブッキングや予約時間のミスなどが起こる可能性もないと言い切れません。
また、体調不良の場合はすべての予約をキャンセルするしか方法がなく、サービスの提供にも限界を感じることもあるでしょう。

電話対応について

続いて、電話対応についてです。
個人でエステ開業する場合、施術中に電話対応ができず、お客様を逃がしたり迷惑をかけたりすることがあります。
特にインターネット予約を受け付けている場合、施術中に入った予約の確認が遅くなったり、変更が確認できなかったりすることも予測できます。

来店したお客様の対応


個人でエステ開業した場合、時間などが重ならないように配慮しなければ、来店したお客様の対応がおろそかになってしまう可能性があります。
また、自宅の場合は十分なスペースが確保できず、お客様が早めに到着した場合に待合スペースがなくなってしまう場合もあるでしょう。

相談相手がいない

個人での開業では、気軽に相談できる相手もいません。
他のスタッフがいる場合は、日々の様子から新しいメニューの考案や効率アップのための対策などを考えられます。
しかし、客観的にエステの様子を知る人物がいないだけでなく、アドバイスしてくれる人もいないので、自分自身が成長することも難しいでしょう。

予約調整が困難

施術するのは自分自身しかいない場合、多くのメニューを同時にこなすことができない、予約を簡単に変更できないという不便さを感じるでしょう。
お客様にも予約を調整してあげられない状態なので、無駄な空き時間が多くなったり、変更可能な時間が少なくなったりすることが予測できます。

個人でエステ開業するなら何が必要?

このような注意点を考慮しながら個人でエステ開業する際には、何をする必要があるのでしょうか?

物件の特徴を把握しよう


エステ開業する際に、どのような物件にするかを決めましょう。
自宅をサロンにする場合、新たな物件を探す手間はありませんが、生活感のない環境にする必要があります。
店舗用にマンションを借りるなら、どの年代をターゲットにするかで場所選びをしましょう。
何よりも、開業した地域の特性とターゲットが合っているかどうかがポイントです。
集客を得られるように、周囲のエステ店とサービス内容をチェックしておくようにしましょう。
このような場合、今後従業員を入れるかどうかで広さや空間の使い方も簡単に決めておくのがおすすめです。
思うような物件や部屋に出会わない場合は、出張エステを検討してみてください。

必要な道具を揃えよう

エステを開業するなら、必要な道具を揃えなければなりません。
もし自宅を改装するなら、内装工事費なども別に用意してください。
賃貸なら、契約金の他に家賃数ヶ月分、またインテリアなどを用意する資金も必要です。
それ以外に、エステに必要な道具の費用がかかることを計算しておきましょう。
エステに必要な道具は、エステ用のベッド、シーツ、タオル、エステ機器、お客様用のエステローブ、化粧品、オイル、スチーム、冷蔵庫などです。
他にも消耗品として、マスク、白衣、事務用品、カルテなども用意します。
おおよそですが、備品は30万円程度、消耗品5万円程度、エステ機器は数百万円程度必要です。

宣伝費も考えよう


個人でエステを開業する場合、エステができたことを周知してもらわなければ誰もきません。
そのためには、宣伝できる媒体を見つけてアピールしてみましょう。
最初は周辺の住民に対してポスティングなどを行います。
最初から大きな宣伝は費用がかかってしまうので、できることから始めるのがおすすめです。
ホームページも開設しておくと、お客様を呼び込みやすくなるでしょう。

エステ機器を検討してみよう

個人であっても、エステ機器を導入することで施術できるメニューを増やせます。
エステ機器の存在は、サロン開業にとって施術の幅を増やせるだけでなく、集客力アップも期待できるでしょう。
エステ機器メーカーとして一定の実績が認められていれば、機器の導入が集客の大きなポイントになる場合もあります。
リピーター獲得の可能性を秘めているので、エステ機器の導入と同時にメニューに合わせた機器を把握しておきましょう。

個人エステ開業するなら機器選びが重要なポイントに!


個人エステが開業しやすい反面、1年以内に閉店するエステも多く存在します。
1年以内に閉店するエステは約60%で、3年以内には約90%のエステが閉店しているのが現状です。
価格や施術競争になりやすく、特別なものがないと顧客からリピートしてもらえないということです。
そのため、個人エステとして開業するなら、エステ機器選びが大きなポイントとなるでしょう。
しかし、機器を導入すれば成功するわけではありません。
以下の点に注意しながら機器選びの重要性を確認してください。

購入なら初期費用がかかる

エステ機器を導入する場合、購入すれば初期費用がかかります。
また開業時には多くの資金が必要なので、費用の見積もりを考えながら選びましょう。

レンタルならランニングコストがかかる


エステ機器の購入を諦めてレンタルにする場合、ランニングコストが必要です。
購入に比べれば安価ですが、ランニングコストがかかっても収入が見込めるメニューがあるかどうかを考えてみましょう。

設置スペースの有無

エステを自宅で開業する場合、エステ機器を置く場所があるか確認してみましょう。
エステの空間はできるだけ相手に圧迫感を与えないようにしてください。
機器が大きすぎると空間が損なわれてしまうので気を付けましょう。

スタッフの採用はあるか

今後、スタッフの採用を検討している場合は顧客満足度を高めるためにも機器の導入を検討してみましょう。
エステ機器は、経験が浅くても一定の効果が期待できます。
また、機器を導入することで誰でも同じレベルの施術が提供できるでしょう。

より高度な施術を提供したいかどうか

ハンドマッサージでは、いくら技術があっても機器には勝てない部分もあります。
そのため、ハンドマッサージと機器を組み合わせることで、より高度な技術と効果を提供できるようになります。
これにより、お客様満足度も高まるので、高度な施術を提供したいなら機器を導入するのがおすすめです。

個人エステ開業するなら機器の特徴を知ろう


個人エステを開業する場合、限られたスペースで施術をしなければなりません。
また、多くのエステ機器を置くことができないので、施術メニューに合わせた機器選びが重要になります。
そこで、個人エステを開業したい方は機器の特徴を知ってから導入しましょう。

1台で何役もできる機器

個人エステの場合、限られたスペースしかありません。
そこにいくつもの機器を置くのは難しいので、1台で何役もこなす機器がおすすめです。
痩身、肌の引き締め、吸引、体質改善などの機能を備えた機器であれば、ハンドマッサージによる効果をより高めます。
スタッフが異なっても一定の効果が期待できるだけでなく、施術メニューを増やすことも可能でしょう。

メニューに特化した機器

個人エステの場合、スタッフを確保できるまでの間、特定の施術のみを扱うこともあるでしょう。
このような場合は、提供できるメニューにのみ特化した機器がおすすめです。
美顔、痩身、美肌、脱毛、小顔、揉みほぐしなど、何を提供するかに合わせて機器を探してみましょう。

今回は、個人でエステ開業できるかどうか、開業時に注意すべき点、必要なものなどを解説しました。
個人でエステ開業する場合、環境に合わせたアプローチが必要であり、初期費用もかかってしまいます。
導入するエステ機器によってパフォーマンスが高まりますが、費用がかかってしまうので資金や提供できるメニューなどを考えながら決めていきましょう。
エステ機器の導入で、より施術の効果を引き出せるのでおすすめです。


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