エステ開業

エステサロンの開業に必要なものとは?備品・お金・手順


現在エステティシャンとして働いている方の中には、いずれ自分のお店を持ちたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、エステサロンの開業にはいったい何が必要なのかを詳しく解説していきます。
開業前の準備で躓かないためにも、ぜひ参考にしてください。

エステサロンを開業するならまずは物件探し!

エステサロンを開業するにあたって、欠かせないのが店舗です。
出張方式ではない限り開業を考えるならまずは物件を探しましょう。
ここでは、エステサロンの店舗形態について詳しく解説していきます。

テナントを借りる場合

テナントを借りてサロンを開業する場合、立地によって客層や人気のメニューは異なります。
自分の提供するサービスは、どのような客層に人気なのかを分析し、集客しやすい立地を探しましょう。
テナントを借りるメリットは、物件選びから内装に至るまで自分好みに仕上げられるほか、人通りの多い商業地域に店を構えられる点が挙げられます。
テナントを借りるには、以下のものが必要です。

・敷金礼金、家賃など物件を借りる際の初期費用
・内装工事や準備のための費用
・物件の契約に必要な書類(契約申込書や事業計画書等)

自宅の一室を利用する場合

自宅の一室サロン

自宅の空いているスペースを活用してサロンを開業するのも一つの方法です。
既にあるスペースを利用するため、初期費用や家賃など開業にかかる費用を大幅に抑えられるのがメリットです。
自宅でサロンを開業する際に必要なものは以下の通りです。

・必要であれば内装工事
・車での来店が主な地域の場合には駐車場の用意
・生活感を感じさせないスペースの確保

マンションの部屋を借りる場合

テナントを借りるほどではないけれど、自宅では無理と言う方には、マンションの一室を借りてサロンを営業する方法もあります。
テナントに比べて比較的家賃など費用を抑えられるのがメリットです。
ただし、マンションの一室を利用する場合は、事前にサロンを開業しても良い物件かどうか確認する必要があります。
もしも確認せずに商用利用を隠し住居目的として契約すると、トラブルの原因になり兼ねません。
マンションの一室で開業する際に必要なものは以下の通りです。

・商用利用可の物件
・敷金礼金、家賃など物件を借りる際の初期費用
・必要であれば内装工事
・車での来店が主な地域の場合には駐車場の用意

内装工事

エステ開業に必要な機器と備品とは

物件が決まったら、サロンの開業に向けて、業務用のエステ機器や施術用のベッドなど機器や備品を用意しましょう。
ここでは、必要な機器や備品について詳しく解説していきます。

大型備品

施術用のベッドやスツールといったものから、タオルを保温・冷却するタオルウォーマーやクーラー、レジやお客様をお待たせする時ようのテーブルや椅子など、大型の家具や備品も必要です。

小物

サロンを開業するにあたっては施術に使うバスタオルやフェイスタオル、スリッパといった小物から、ペーパーブラジャーやペーパータオルなどお客様用も備品も用意する必要があります。

サロンの小物

お客様に関する必要なもの

施術前には、お客様にカウンセリングシートを記入してもらうと、サロンにどのような効果を期待しているかもわかりやすいです。
また、後々のトラブルを防ぐためにも施術同意書やカルテも用意しておくと安心です。
また、施術を行う際に着用するエステティシャン用の制服やマスク、飛沫防止用の仕切りなども揃えておきましょう。
他芋、筆記用具や掃除道具も準備します。

業務用エステ機器

業務用のエステ機器は、効率よく施術したい、施術の効果をアップさせたいという方におすすめです。
ただし、業務用エステ機器の種類により異なるものの、一般的に100万~500万円前後が相場と言われています。
100万円以下のものは外国産で火傷などお客様に怪我をさせるリスクがあるため、導入するのであれば国産のものを選びましょう。
決して安い買い物ではないため、どのようなサービスを提供するのか、客層なども踏まえた上で機器を選ぶことが大切です。
マシンによっては、レンタルやリースできるものもあります。

開業資金はどのくらい必要?

費用

物件や備品、エステマシンを準備するなど、エステサロンの開業にはまとまった金額が必要です。
ここでは、開業に必要な資金を詳しく解説していきます。

物件の初期費用

テナントやマンションの一室を借りてサロンを開業する場合、家賃のほかに初期費用として敷金・礼金、そして仲介手数料なども必要です。
物件によって異なりますが、だいたい家賃の4~6ヶ月分を敷金・礼金、1ヶ月分を仲介手数料として見積もっておくと良いでしょう。
また、物件を借りる際は、1~2ヵ月分の家賃を前払いしなければいけないことが多いです。

内装工事費用

内装工事をする場合、どの程度施工するかによって金額は異なりますが一般的なサロンの広さ20坪前後で約100万~250万円程度と言われています。
ただし、壁紙や間取り、照明の変更など細かい部分にもこだわると、より金額も高くなります。

備品費用

小物に加えてベッドやスツール、家具といった大型のものを一通り揃える場合、購入に必要な費用は10万~30万円前後と言われています。
ただし、インテリアや家具にこだわればこだわるほど、さらに金額がかかります。

サロンの備品

消耗品費用

サロンの開業には、オイルや化粧水といった消耗品が欠かせません。
何を使うかによって価格は大きく異なりますが、お客様の満足度にも直結する部分であるため、商品選びは慎重に行う必要があります。

業務用エステマシン費用

エステマシンには、脱毛機器、痩身機器、フェイシャル機器などの種類があり、どういったサービスを提供するかによって必要なエステマシンは異なります。
相場は、脱毛機器は100万~500万円、痩身機器は120万~350万円、フェイシャル機器は150万~300万円と言われています。
エステマシンの中には、いくつかの機能を兼ね備えたハイエンドマシンも多々あります。
幅広いメニューの提供を考えているのであれば、複合マシンを選ぶと良いでしょう。
初期費用が心配な方は、月額5,000円からエステマシンを利用できるレンタル・リースもおすすめです。

広告費用

エステサロンを開業したら、集客するために宣伝する必要があります。
しかし、大手でもない限り大々的に宣伝するのは費用面での負担が大きくリスクも高いです。
そのため、最初はまずインスタやTwitterなどSNSを活用し、宣伝に掛かる費用を抑えるのもおすすめです。
また、近隣にお住まいの方に知ってもらうため、チラシを作成しポスティングしたり、地域のフリーペーパーに広告を掲載したりするのも良いでしょう。
ホームページの作成も効果的ですが、企業に依頼すると初期費用も高額です。
できるだけ自分で取り組むなど工夫することで、費用を抑えられます。

SNS

エステサロンを開業するには、エステティシャンの技術や知識はもちろんですが、物件や備品、エステマシンなど様々なものが必要です。
しかし、最初から理想通りのエステサロンを開業しようと思ったら、必要な費用も多く負担も大きいです。
最初はメニューの種類を減らす、スタッフは雇わない、見えない部分にお金を掛けないなど工夫し、経営が軌道に乗ってから徐々に理想に近づけていくのも一つの方法です。
それほど難しくないと言われるエステサロンの開業ですが、失敗しないためにも事前準備はしっかり行うことが大切です。


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