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【2022新春スペシャルインタビュー】株式会社ARTISTIC & CO.GLOBAL 代表取締役 金松月氏  

金松月

『継続は力なり』地道に、着実に、そして常にチャレンジ精神で前に進む

日本国内にとどまらずアジア、さらには世界へと視野を広げ、中長期的なビジョンで美容エステ業界を牽引してきた美容機器等のメーカーであるARTISTIC & Co.ホールディングス。中でも販売を一手に展開するARTISTIC & CO.GLOBALはその中枢を担うポジションとして重責を果たす位置付けです。
そこで同社のキーパーソンの一人、ARTISTIC & CO.GLOBAL代表取締役の金松月氏に今後の戦略について語っていただきました。

金松月

———— 4月に社長に就任されて10ヶ月が過ぎました。コロナ禍の中で思い通りの戦略が実行できないジレンマもあったと思いますが、ようやくコロナの収束も見え始め、経済活動にも活気が戻りつつあります。アフターコロナを見据えた戦略をお聞かせ下さい。

 弊社のグループはこれまで、スタッフ一人一人が経験や知識を積み重ねてきており、スキルアップを図ってきています。個々のレベルはとても高いです。
その個々の力を結集させた組織力には自信があります。販売と生産、そしてそれを支える全てのスタッフとともにさらにパワーアップしたARTISTICをお見せしたいと思います。弊社には自慢できる組織があります。その組織力を生かしてチャレンジ精神を持ち、これまで以上の飛躍を目指して行きます。

———— そのスタンスが美容機器業界において、貴社が一目おかれる存在になったわけですね。

 そうだと思います。おかげさまで「ドクターアリーヴォ」シリーズをはじめ、美容クリニックやエステティックサロン向けの業務用ならびにパーソナルユースの美容機器の「ARTISTIC」ブランドは、国内では着実に浸透してきた手応えは感じています。
美容器の開発においては、どんな企業にも負けたくないと思っていますし、また負けないだけの力があると自負しています。多大な研究開発費をかけてでも、弊社よりもデイラー様、デイラー様よりもエステティックサロン様が利益を生める様にしてさし上げる。そのことが結果的にエステティックサロンに通われるお客様に「ありがとう」と言って頂けることになり業界が活性化すると考えています。
とてもシンプルで基本的な事なのですが、この事を継続的に実践していく企業が多くなればエステ業界はさらに発展していけると確信しています。私どもの様なメーカーは物作りにきちんと特化し、現存するものの真似ではなく常に新しいものを開発していく。そして安心して安全に使える様に製品に責任を持つ事がとても重要だと考えています。

ARTISTIC & CO.GLOBAL

ARTISTIC & Co.ホールディングス本社

———— 貴社はこれまで、国内にとどまらず海外にもいち早く目を向けられた戦略をとられてきていますね。特にアジアにはかなりウエイトをおかれている様ですが、その理由を聞かせて下さい。

 アジアの中でも特に中国はまだまだ裾野は大きいです。何度も展示会には出展していますし、中国の企業様やエステティックサロンにもお取引いただいています。そういった肌感覚から、ビジネスチャンスはとても大きく感じます。日本は「Made in Japan」という世界的評価を受けるブランド力を持っています。
それは美容機器や化粧品についても同じで、優れた製品開発力があります。さらに美容技術についてもその高さはもちろんですが、「おもてなし」の心に裏付けられた高度なサービスを提供しています。アジアは「美容」に関する様々な潜在力を秘めたエリアですので、まだまだ十分に魅力のある市場だと考えています。

———— 今後の展望をお聞かせください。

 「継続は力なり」という言葉があります。冒頭にも申し上げた通り、私たちには優れた組織があります。組織の力でさらに発展させて行きます。弊社ではこれまで、大きく5つの構想を持ってやってきました。

1つ目は常に新製品を開発していくということです。常識にとらわれない新しい発想で製品開発を行ってきました。
2つ目は生産体制のさらなる拡充です。会社の業績が上がるということはそれだけ多くのお客様から期待されていることに繋がります。お客様にお待たせすることが無いように受注と供給のバランスは常に保たれなければなりません。お客様はできるだけ早く商品が欲しいはずなので、私たちはメーカーとして安定供給ができるような生産体制を整えます。
3つ目はサービスの強化になります。類似品が多く出回るようになりました。その対応策として、模造品防止システムを導入しました。これで正規品か類似品かが区別できるようになりました。また下取りサービスの他、ビューティーカウンセラー教育の強化も徹底させてきました。
4つ目が旗艦店舗展開の拡充です。国内主要都市に直営店舗をオープンしていきます。
そして最後がプロモーションとなります。新製品の発表、雑誌などの紙媒体、デジタル媒体、テレビ、街頭広告などを総合的に活用したブランディングです。

この5つの構想は常に改革をしていかなければなりません。終わりがないからです。常に未来に突き進む、1年かかることを3ヶ月でやる、半年かかることを1ヶ月でやる、3日でやることを1日でやる、といった具合に、常に先を見据えてやって行くことが今の時代のスピードに対応して行くには重要だと考えます。

これらの5つの構想をこれからも継続して行くことでさらなる発展を進めて行きます。そのためにはブランディングがとても重要になります。ブランディングはエステティックサロンをはじめとする既存のお取引先にとっても、それぞれのお客様に対しての物販強化となる戦略として位置付けています。そのために後方支援の一環としてテレビショッピング等を通じて一般消費者の認知向上にも努めてきました。

「ARTISTIC & Co.」のブランディングに力を入れていき、積み重ねていくことで、一般の方々に「ARTISTIC & Co.」を認知してもらう事につながると考えてきました。このブランディング戦略を行うことが結果として、お取引先様にとってもプラスのメリットになるのではと思います。

———— 2021年11月1日〜3日と11月11日に開催された中国ECサイトの大イベント「独身の日セール、Wイレブン」ではまさに驚異的な売り上げをはじき出しましたね。今回はイベント自体にいろいろな制約もあり、またコロナ禍という中で、短期間で50億円の売上記録を出すのですから、これまで貴社が築き上げてきた戦略の証明になっていますね。
独身の日セール
 ありがとうございます。国内はもちろんですが、アジア、特に中国にはかなり注視しながらブランディングをやってきました。
2019年に20億円、2020年が30億円を売り上げ、今年は50億円の売り上げ目標を掲げていましたので、無事にクリアーすることが出来ました。しかしこれは弊社を応援して関わっていただいている方々のおかげだと強く認識しています。これからもさらなる飛躍をして行きますので、引き続きよろしくお願いします。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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