矢野経済研究所が国内の理美容サロン市場を調査し、市場規模、都道府県別や施術別の動向、参入企業動向などから、将来展望を明らかにしました。
2025年度の理美容サロン総市場規模は、事業者売上高ベースで2兆1,030億円(前年度比99.0%)と推計。前年度を下回ったのは、2020年度以来で、理容サロン市場、美容サロン市場ともに2024年度を下回っています。本調査でヒアリングを実施した49社の企業業績は、上位企業の多くが2024年度の実績を上回っていますが、前年度比5%増を上回ったのは僅か8社に留まったています。売上高10~20億円台規模の企業では前年度実績を下回る企業の増加が目立ちます。
2022年秋から2023年にかけて実施された理美容サロンの施術料金改定は、水道光熱費や人件費、化粧品類の仕入れ値の上昇を主な要因としています。施術料金の改定直後は来店頻度への影響は限定的でしたが、直近の調査では来店頻度の減少や来店周期の長期化を認識する理美容サロンが増えています。理美容への支出の優先順位はやや下がり、加えてより料金の手頃な理美容サロンへ利用を切り替える動きもみられます。
理容サロン市場は理容室数の減少が影響し、美容サロン市場は新規開業数の鈍化と既存店における客数の伸び悩みが続く中、客単価の上昇が市場規模を下支えする構図となっています。理美容サロンに商材を卸すメーカーやディーラーを対象とした調査では、2025年度の理美容サロン向け化粧品市場は業務用化粧品・店販品の価格改定を主因に拡大したと推計され、今後のさらなる施術料金改定の動向も、市場規模に与える影響が大きい要素となります。


健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル
