保湿・美白・皮膚抗老化・抗酸化・抗肥満作用を有するマルチ素材であるイチゴ種子エキスを販売するオリザ油化(愛知県一宮市)が、新たにダイエット向けの機能性表示対応素材としての提案が可能となったデータを公表しました。
イチゴ種子エキス(Strawberry Seed Extract)は、同社が2008年に上市した、バライチゴ科イチゴ種子由来の機能性素材です。ティリロサイドを含む同社独自の抽出物が、保湿や美白に加え、皮膚抗老化・抗酸化・抗肥満まで、多彩な美容・健康効果をもたらします。
皮膚では細胞膜に存在し、水分の移動を助けるたんぱく質アクアポリン 3・5、セラミド合成酵素、ヒアルロン酸合成酵素の発現を促進し、水分保持力やバリア機能を高めます(特許取得)。また、角層形成に重要なフィラグリン(皮膚の角層形成やバリア機能、水分保持に関わるたんぱく質)や皮膚の角層を形成する際に、細胞を覆う丈夫な膜の材料となるたんぱく質であるインボルクリンの発現を高め、肌荒れの抑制に寄与します(特許取得)。
さらに、動物試験における経口投与では体重増加の抑制、脂肪重量や血糖値の低下が確認され、脂質・糖代謝関連遺伝子の調整を通じた代謝改善作用が示唆されています。
今回の新たな研究では、同じくティリロサイドを含むイチゴ種子エキスについて、脂肪の利用とエネルギー産生に関わるミトコンドリアに着目し、「ミトコンドリア新生」「マイトファジー」「ミトコンドリア膜電位」「細胞内 ATP 量」の4つを評価した結果、イチゴ種子エキスおよびティリロサイドが、ミトコンドリアを新しくつくり、傷ついたものを取り除くとともに、エネルギーをつくる働きを高めることを確認しました。
①ミトコンドリア新生を促進
ミトコンドリア新生とは、細胞内で新しいミトコンドリアをつくる働きです。イチゴ種子エキスを添加した細胞のミトコンドリア量を測定した結果、添加していない細胞と比較して有意に増加しました。この結果から、イチゴ種子エキスがミトコンドリア新生を促進し、新しいミトコンドリアの補充を高めることが示されました。(グラフ1)

グラフ1
②マイトファジーを促進
マイトファジーとは、傷んだミトコンドリアだけを選んで分解し、細胞の中を質の良いミトコンドリアだけの状態に保つための品質管理システムです。細胞にイチゴ種子エキスおよびティリロサイドを添加した結果、マイトファジーが有意に高まりました。この結果から、イチゴ種子エキスおよびティリロサイドが、イチゴ種子エキスがマイトファジーを促進し、ミトコンドリアの自浄・修復作用を高めることが明らかになりました。(グラフ2)

グラフ2
③ミトコンドリア膜電位を上昇
ミトコンドリアの状態を反映する指標の一つがミトコンドリア膜電位(ΔΨm)であり、ミトコンドリアが元気であることの指標となります。膜電位の測定はミトコンドリア活性を評価するための有力な手法として広く用いられています。そこで同社では、イチゴ種子エキスおよび主成分のティリロサイドを添加した細胞のミトコンドリア膜電位を測定した結果、顕著な膜電位の上昇が認められました。この結果より、イチゴ種子エキスおよびティリロサイドがミトコンドリアのATP合成の駆動力を高めることが明らかになりました。(グラフ3)

グラフ3
④細胞内ATP量を増加
最後に、ここまでに記載したミトコンドリア活性化メカニズムが正しく機能しているかを確認するため、イチゴ種子エキスおよびティリロサイドを添加した細胞内の実際のATP量を測定しました。その結果、イチゴ種子エキスおよびティリロサイドによって細胞内ATP量が有意に増加することが明らかになりました。(グラフ4)

グラフ4
以上の結果から、イチゴ種子エキスおよびティリロサイドは、「ミトコンドリア新生」「マイトファジー」「ミトコンドリア膜電位」「細胞内ATP量」を高め、ミトコンドリアを新しくつくり、傷ついたものを取り除き、エネルギーをつくる一連の働きを支えることが明らかになりました。
イチゴ種子エキスは、1日20mgという少量の摂取でおなかの脂肪・体重・BMIの改善を訴求できる機能性表示食品に対応できます。さらに、「ミトコンドリア新生」「マイトファジー」「ミトコンドリア膜電位」「細胞内ATP量」の4つを評価し、ミトコンドリアの状態とエネルギー産生を高める作用が確認されました。ティリロサイドを含むダイエット素材として知られるローズヒップエキスとは異なり、独自の「美容」エビデンスと「ミト活」エビデンスの2 つを合せ持つ新たな選択肢として、「美とダイエット」の両面から提案が可能になりました。

健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル