業界ニュース

AI活用するZ世代の仕事観

AI Z世代 仕事

教育を中心に人材・介護・保育・IT・美容・スポーツ事業を傘下に持つヒューマンホールディングス(本社東京都新宿区)が、2026年卒の新社会人を含む20~29歳の男女計1,000名を対象に、「Z世代の仕事観と自分らしさに関する調査2026」を実施しました。

国内の深刻な労働力不足と急速なAIの普及は、これからの社会を担うZ世代にとって最も身近な課題です。特に高校・大学時代をコロナ禍の不確実な情勢下で過ごした26卒世代は、デジタルをインフラとして捉える一方、社会への貢献や自分らしさを重視する傾向にあります。本調査では、AI時代において20代が「キャリア」や「なりたい自分」をどのように捉え直しているのかを明らかにしています。

Z世代の約6割がAI活用の意向持つ。26卒世代は7割と積極姿勢

仕事上で「AIを活用している、または活用していきたい」と回答した人は、Z世代全体で58.7%となりました。26卒においては500名のうち、67.2%が「AIを活用している、または活用していきたい」と回答しており、半数以上がAIに対して積極的な姿勢があることがわかりました。一方で、既卒社員(社会人2年目以降)では「活用派」が50.2%、「非活用派」が49.8%と僅差となっており、入社年次によってAIに対するリテラシーや期待値に差が見え始めています。(グラフ1)

グラフ1

職場においてAI活用が一般化した場合、「AI主体の仕事スタイル」と「人間主体の仕事スタイル」では、どちらが理想とする仕事スタイルに近いかを尋ねたところ、Z世代全体では「人間主体の仕事スタイル(40.0%)」が主流ですが、26卒では38.2%が「AI主体の仕事スタイル」を選択し、既卒社員(32.0%)を上回りました。
また、属性別に見ると、Z世代全体で「AI主体の仕事スタイル」を理想とする割合は男性で43.8%、女性で26.4%となりました。中でも26卒男性では47.6%となり、AI活用への前向きな傾向が見られました。(グラフ2)

グラフ2

Z世代がAIに100%任せたい業務について尋ねたところ、データ関連や文章作成、情報整理などの「作業系業務」が上位に並びました。一方で、交渉、教育、リスク判断など「慎重な判断や対人関係を要する業務」は人間がすべきという役割分担の意識が明確になっています。なお、「人間にしかできない仕事」の社会的価値については、約半数(48.4%)が今後「上がっていく」と回答しており、テクノロジー普及が人間ならではの価値を再定義すると捉えています。(グラフ3・4・5)

グラフ3


グラフ4


グラフ5

AIで効率化した時間は「個人の充実へ」

Z世代にAIで創出した時間の使い道について尋ねたところ、スキルアップよりも「プライベートの充実」に重きを置く傾向が鮮明になりました。「大切な人と過ごす(20.6%)」、「推し活や趣味(19.6%)」、「旅行やリフレッシュ(17.9%)」、「美容や健康(17.3%)」などが上位を占め、効率化によって得た余白を仕事より「自分を整える時間」に充てたいという意向が読み取れます。(グラフ6)

グラフ6

本調査結果からは、AI活用が単なる業務効率化の枠を超え、Z世代の個人のキャリアビジョンやQOL(生活の質)にまで深く関与している実態が見えてきました。
また26卒世代において「AI主体の働き方」への肯定感が高い点は、今後の企業の採用・DX戦略において重要な示唆を与えています。AIは仕事を奪う脅威ではなく、自分を整え、大切な人と過ごし、人間ならではの価値を磨くための時間を創出する「パートナー」となっています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子

Related articles